丸亀城

まるがめじょう

丸亀城

Photo: Douglas P Perkins (Douglaspperkins) / Wikimedia Commons / Public domain

丸亀城|天守より先に石垣が見える。丸亀城が誇る「扇の勾配」と400年の修復劇

丸亀城を、天守より先に石垣が見える。丸亀城が誇る「扇の勾配」と400年の修復劇という切り口から読み直します。一般的な城の概要を並べるのではなく、この城でしか成立しない出来事と、現在の姿とのずれを入口にします。

基本情報

名称
丸亀城
読み
まるがめじょう
別名
亀山城・蓬莱城
所在地
香川県丸亀市一番丁
築城時期
1597年、1602年ごろに整備(諸説あり)
築城者
生駒親正・一正
現在の城郭
現存天守・大手門などの江戸時代の木造建造物と石垣が残る
文化財・指定
国指定重要文化財・現存12天守

この記事では、丸亀城の見どころを「天守より先に石垣が見える。丸亀城が誇る「扇の勾配」と400年の修復劇」から三つの場面に分けて追います。各Sectionでは、固有の事実がなぜ意外で、城の見方をどう変えるのかを確認します。

01

天守を見る前に、石垣が全部持っていく

天守を見る前に、石垣が全部持っていくを、天守より先に石垣が見える。丸亀城が誇る「扇の勾配」と400年の修復劇の中の具体的な場面として見ます。

丸亀城の登城道で最初に目に入るのは、山頂の天守ではなく、斜面を覆う高石垣です。

敵は坂を上りながら、何度も石垣を見上げることになります。高さを重ねることで、城は実際以上に大きく、近づきにくく見えました。

天守を見る前に、石垣が全部持っていく

天守を見る前に、石垣が全部持っていく

Photo: Wikimedia Commons

はの門へ続く登城路と姫路城の天守

Photo: そらみみ / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

02

「扇の勾配」は、登るほど逃げ場をなくす

「扇の勾配」は、登るほど逃げ場をなくすを、天守より先に石垣が見える。丸亀城が誇る「扇の勾配」と400年の修復劇の中の具体的な場面として見ます。

丸亀城の石垣は、下部がゆるく、上部で反り返るような曲線を描きます。これが「扇の勾配」です。

見た目の美しさだけでなく、石垣をよじ登りにくくし、上からの攻撃を受ける時間を長くする工夫でもあります。曲線そのものが、防御の形になっていました。

「扇の勾配」は、登るほど逃げ場をなくす

「扇の勾配」は、登るほど逃げ場をなくす

Photo: Wikimedia Commons

はの門へ続く登城路と姫路城の天守

Photo: そらみみ / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

03

崩れても、石の要塞は修復され続ける

崩れても、石の要塞は修復され続けるを、天守より先に石垣が見える。丸亀城が誇る「扇の勾配」と400年の修復劇の中の具体的な場面として見ます。

丸亀城の石垣は、過去の姿をそのまま保存するだけの遺構ではありません。近年の豪雨では石垣の一部が崩れ、復旧工事が行われました。

一つひとつの石を調べ、元の構造を読み直しながら直す作業は、城を未来へ渡すための現在進行形の営みです。完成した城ではなく、守り続ける城として見ると、丸亀城の輪郭が変わります。

崩れても、石の要塞は修復され続ける

崩れても、石の要塞は修復され続ける

Photo: Wikimedia Commons

はの門へ続く登城路と姫路城の天守

Photo: そらみみ / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

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