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わざわざ海に建てた「信仰上の理由」
海の上に社殿がある理由は、「その方が美しいから」ではありません。宮島(厳島)という島そのものが、古くから神として崇められていたからです。
島全体が「ご神体」であるため、人間の都合で勝手に木を伐採したり、土を削ったり、建物の基礎を打ち込むことは神を傷つけるタブーとされました。そこで、神聖な陸地を避けて「潮の満ち引きがある波打ち際」という境界線ギリギリの海上に社殿を建てるしかなかったのです。海上に浮かぶ美しい回廊は、神聖な島を傷つけまいとする人々の極端な畏れが生み出した造形でした。

Photo: tina_kazusa / Wikimedia Commons / CC BY 3.0


