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御本殿の真下には、道真の遺体が眠っている
通常、神社とは「神様(の魂)を祀る場所」であり、死者の遺体を埋葬する「お墓」ではありません(死は穢れとされるため)。しかし、太宰府天満宮の御本殿の真下には、間違いなく菅原道真の遺体が葬られています。
延喜3年(903年)、大宰府で無念の死を遂げた道真。門弟たちが彼の遺体を牛車に乗せて運ぼうとしたところ、牛が伏して一歩も動かなくなりました。これを「道真公がここにお留まりになりたいのだ」と解釈し、その場所に遺体を埋葬して小さなお堂を建てました。
その後、道真の怨霊を恐れた朝廷が立派な社殿を造営したのが太宰府天満宮です。つまり、ここは神社でありながら、道真という一人の人間の「リアルなお墓」の上に直接建てられた、全国でも極めて特殊な霊廟なのです。受験生が本殿に向かって手を合わせるとき、その直線上の地下には、天才学者の無念の亡骸が眠っているのです。

Photo: ScribblingGeek / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0


