伊勢神宮

いせじんぐう

伊勢神宮

Photo: z tanuki / Wikimedia Commons / CC BY 3.0

伊勢神宮|「伊勢神宮」は正式名称じゃない? 125の宮社と20年ごとの式年遷宮に隠された仕組み

基本情報

名称
伊勢神宮(正式名称:神宮)
読み
いせじんぐう
所在地
三重県伊勢市
創建・鎮座
内宮・外宮の鎮座には神話・伝承と歴史資料に基づく説明があり、単一の創建年だけで説明できない
御祭神
内宮は天照大御神、外宮は豊受大御神。神宮は125の宮社から成る
位置づけ
皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)を中心とする神宮で、全国の神社の本宗とされる
主な見どころ
内宮正宮、外宮正宮、宇治橋、五十鈴川、別宮と神宮の森
主な祭事・信仰
毎日の祭り、恒例祭、20年に一度の式年遷宮。参拝や祈りのあり方を一つの断定で閉じない

01

125の宮社からなる「神宮」

「伊勢神宮」は親しみを込めた呼び名で、正式には「神宮」です。内宮の皇大神宮には天照大御神、外宮の豊受大神宮には豊受大御神をお祀りし、14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社を合わせた125の宮社で神宮を構成しています。

内宮・外宮の鎮座をめぐっては、神話や伝承として語られる由緒と、歴史資料から読み取れる事柄があります。伝承をそのまま単一の創建年に置き換えず、神宮が長い時間のなかで整えられてきた姿として見ることが大切です。

125の宮社からなる「神宮」
125の宮社からなる「神宮」

Photo: Sadahide Utagawa (1807-1873), 歌川 貞秀 / Wikimedia Commons / Public domain

02

20年ごとに繰り返される式年遷宮

式年遷宮は、社殿や御装束神宝を新しくし、神さまに新宮へお遷りいただく営みで、20年に一度行われます。制度は天武天皇の願いに始まり、持統天皇4年の690年に第1回が行われたと神宮は説明しています。

なぜ20年なのかについては単一の定説がありません。素木造りの社殿や萱葺屋根を保つこと、宮大工や神宝の調製に関わる技術を次へ伝えることなどは、理由や効果として推測・説明されますが、唯一の確定理由とはいえません。

20年ごとに繰り返される式年遷宮
20年ごとに繰り返される式年遷宮

Generated illustration/photo: are-iina

03

「常若」を支える仕組みと見どころ

内宮の宇治橋や五十鈴川、外宮の正宮、別宮へと歩くと、社殿の形だけでなく森や祭りを含む神宮の全体像が見えてきます。式年遷宮は古い形式を保ちながら新しく造り替えるため、建築や工芸の技術が実地で受け継がれる役割も持ちます。

神宮への参拝や祈りは、個人の願いを一律に禁じるものとしてではなく、日々の祭りと参拝者の信仰が重なってきた場として捉えることができます。伝承・制度・現在の参拝を分けて見ると、伊勢の神宮の奥行きが見えてきます。

「常若」を支える仕組みと見どころ
「常若」を支える仕組みと見どころ

Generated illustration/photo: are-iina

SAME CATALOG

同じ図鑑のほかの記事