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おにぎりが導く地下世界「ネズミの浄土」
この昔話は、学術的な分類では「鼠浄土(ねずみじょうど)」と呼ばれます。お爺さんが落ちた穴の底は、暗くてじめじめした土の中ではなく、明るくて食べ物が豊かな、まさに「浄土(パラダイス)」として描かれています。古来より、日本では地面の下には「根の国(黄泉の国)」があり、そこは死者の世界であると同時に、生命の源や富が眠る異界であると考えられてきました。おにぎりという「供物」を受け取ったネズミたちは、単なる動物ではなく、地下の異界に住む精霊のような存在であり、彼らの世界へ迷い込んだ善良な人間に富(打ち出の小槌や金銀)を分け与える役割を担っています。


















