うばすて山

うばすてやま

うばすて山

Generated illustration: are-iina

うばすて山|姥捨ての風習はウソ? うばすて山と「老人の知恵」

基本情報

名称
うばすて山
読み
うばすてやま
分類
日本の昔話
主な登場人物
親、息子、お爺さん、お婆さん
主な舞台
山、隣国
物語の基本形
「60歳になった老人を山に捨てよ」という掟を破り、親を床下に匿った息子が、隣国から突きつけられた難題を親の知恵で解決し、掟を廃止させる日本の昔話。「棄老伝説」とも呼ばれる。
主な異説・地域差
殿様や若者たちが頭を抱える中、床下に隠れていたお爺さん(またはお婆さん)が、長年の経験からあっさりと解決策を導き出します
この昔話のポイント
年老いた親を山に捨てる残酷な掟。しかし実は、日本全国を探しても「姥捨て」が実際に行われていた歴史的証拠は一つも見つかっていない!?

01

実は日本に「姥捨て」の事実はなかった

「うばすて山(姥捨山)」の話を聞くと、昔の日本では本当に貧しさから親を山に捨てていたのかと暗い気持ちになりますが、安心してください。歴史学や考古学の調査で、日本で「高齢者を制度として山に捨てる風習」があったという決定的な証拠は一つも見つかっていません。これは実話ではなく、あくまで「物語」なのです。

実は日本に「姥捨て」の事実はなかった
実は日本に「姥捨て」の事実はなかった

Generated illustration: are-iina

02

ルーツはインドの「仏教説話」

では、この物語はどこから来たのでしょうか。ルーツはインドの仏教経典である『雑宝蔵経(ぞうほうぞうきょう)』に収められている「棄老国縁起」という説話だとされています。これが中国を経て日本に伝わり、各地の風土と結びついて「うばすて山」の昔話として定着しました。目的は残酷な歴史を伝えることではなく、「仏教の教え」を広めることでした。

ルーツはインドの「仏教説話」
ルーツはインドの「仏教説話」

Generated illustration: are-iina

03

「お年寄りの知恵」がいかに大切か

物語の後半、隣国から「灰で編んだ縄を作れ」「曲がりくねった玉に糸を通せ」といった難題が突きつけられます。殿様や若者たちが頭を抱える中、床下に隠れていたお爺さん(またはお婆さん)が、長年の経験からあっさりと解決策を導き出します。この昔話の本当のメッセージは「体力は衰えても、お年寄りが長年培ってきた『知恵』は社会にとってかけがえのない財産である」という、極めて現代的な敬老精神の啓蒙なのです。

「お年寄りの知恵」がいかに大切か
「お年寄りの知恵」がいかに大切か

Generated illustration: are-iina

SAME CATALOG

同じ図鑑のほかの記事