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昔の太郎は「亀」を助けていなかった?
最古の記録である『日本書紀』(雄略天皇の条)や『丹後国風土記』の逸文に登場する主人公は「浦嶋子(うらしまのこ)」と呼ばれています。
ここで驚くべきは、彼は「いじめられている亀を助けていない」という点です。浦嶋子が釣りをしていて釣り上げた五色の亀が、いきなり美しい女性(神女)に変身するのです。彼女に誘われて行く場所も「竜宮城」ではなく、不老不死の仙人が住む「蓬莱山(とこよのくに)」。つまり、初期の浦島伝説は、動物報恩譚(恩返し)ではなく、人間と神仙のロマンス(異類婚姻譚)として描かれていました。

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