こぶとりじいさん

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こぶとりじいさん|踊りが下手なだけで罰ゲーム? こぶとりじいさんの理不尽

基本情報

名称
こぶとりじいさん
読み
こぶとりじいさん
分類
日本の昔話
主な登場人物
お爺さん、隣のお爺さん、男
主な舞台
山
物語の基本形
鎌倉時代の『宇治拾遺物語』などにルーツを持つ日本の昔話。顔に大きな瘤のあるお爺さんが、鬼の宴会で踊りを披露して瘤を取られ、それを真似た隣のお爺さんが逆に瘤を二つにされてしまう物語。
主な異説・地域差
本文では異説・地域差の記載なし
この昔話のポイント
鬼の宴会で陽気に踊ったら、顔の瘤(こぶ)を取ってもらえた! しかし隣のお爺さんは、悪いことをしたわけではないのに「踊りが下手だったから」という理由で瘤を増やされてしまう。

01

鬼の謎の価値観「瘤は宝物」

雨宿りのために山のお堂に隠れていたお爺さん。そこへ恐ろしい鬼たちがやってきて宴会を始めました。

陽気なお爺さんは恐怖を忘れて鬼たちの輪に飛び込み、見事な踊りを披露します。大喜びした鬼たちは「明日も来い。そのために、お前の顔にある大事な宝物(瘤)を預かっておこう」と、痛くも痒くもなく瘤をもぎ取ってしまいました。人間にとっては邪魔な瘤を「大切な宝物」だと勘違いする、鬼の異界の価値観が面白いポイントです。

鬼の謎の価値観「瘤は宝物」
鬼の謎の価値観「瘤は宝物」

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02

隣のお爺さんの「悲惨な挑戦」

瘤が取れて喜ぶお爺さんの話を聞き、隣の(右の頬に瘤がある)お爺さんも瘤を取ってもらおうと、翌晩同じようにお堂へ向かいます。

鬼たちから「昨日の続きを踊れ」と促され、隣のお爺さんも踊りの輪に出ます。しかし、彼はもともと踊りが下手で、しかも鬼を怖がってビクビクしていたため、全く面白くありませんでした。

隣のお爺さんの「悲惨な挑戦」
隣のお爺さんの「悲惨な挑戦」

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03

芸能の厳しさを教える結末

しらけた鬼たちは「今日の踊りはつまらん! もう来なくていいから、昨日預かった宝物(瘤)を返してやる!」と、彼が元々持っていた瘤の反対側の頬に、もう一つの瘤をペタッとくっつけて帰ってしまいました。

「意地悪なお爺さん」として描かれることが多い隣の男ですが、冷静に考えれば、彼は人を騙したわけでも、ルールを破ったわけでもなく、ただ「踊りが下手でつまらなかったから」という理由で一生顔に二つの瘤を抱えることになったのです。古代日本の「芸能(芸の良し悪し)」に対するシビアな評価基準が垣間見える、少し理不尽な結末です。

芸能の厳しさを教える結末
芸能の厳しさを教える結末

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