01
自分の手ぬぐいまで被せる「究極の無私」
お爺さんが町で笠を売ろうとしても、大晦日のため全く売れませんでした。帰り道、雪を被ったお地蔵様を見て可哀想に思い、売り物の笠を被せてあげます。しかし笠が一つ足りず、最後のお地蔵様には自分の頭に巻いていた「手ぬぐい」を被せてあげました。この「見返りを全く求めない、自己犠牲の優しさ」が、物語の最大の感動ポイントです。

Generated illustration: are-iina

かさじぞう
笠地蔵
Generated illustration: are-iina
01
お爺さんが町で笠を売ろうとしても、大晦日のため全く売れませんでした。帰り道、雪を被ったお地蔵様を見て可哀想に思い、売り物の笠を被せてあげます。しかし笠が一つ足りず、最後のお地蔵様には自分の頭に巻いていた「手ぬぐい」を被せてあげました。この「見返りを全く求めない、自己犠牲の優しさ」が、物語の最大の感動ポイントです。

Generated illustration: are-iina
02
その夜、老夫婦が寝ていると、外から「ズシン、ドスン」と重い足音が聞こえてきます。そして家の前に、正月用の餅や米、魚、さらには金銀の宝物が山のように置かれていました。去っていく後ろ姿を見ると、あの時笠を被せたお地蔵様たちでした。ハッピーエンドですが、ここで大人の疑問が湧きます。「その大量の物資、お地蔵様はどこから持ってきたの?」

Generated illustration: are-iina
03
お地蔵様がお金を出して買ったわけでもないでしょうから、もしかするとどこかの強欲な長者の家から「没収」してきたのかもしれません。民俗学的には、この昔話は「年神様(お正月をもたらす来訪神)」の信仰がベースになっているとされています。神様は遠い世界から豊かな恵みを持ってやってくる存在であり、物理的な出所を気にするのはヤボというもの。無欲な人にだけ、神様は本当の豊かさを届けてくれるのです。

Generated illustration: are-iina
SAME CATALOG