三年寝太郎

さっねっねたろ

三年寝太郎

ただの怠け者じゃない! 三年寝太郎の「土木プロジェクト」

ただのニートかと思いきや、実は壮大なプロジェクトを構想していた起業家!?村を救う土木工事をたった数日で完遂した、究極の「思考型リーダー」の物語。

基本情報

名称
三年寝太郎
読み
さんねんねたろう
分類
三年間寝てばかりで「寝太郎」と馬鹿にされていた男が、ある日突然起き上がり、巨石を動かして川を堰き止め、村に水を引き入れて豊作をもたらす日本の昔話
主な登場人物
親、男
主な舞台
山、村、家
物語の基本形
三年間寝てばかりで「寝太郎」と馬鹿にされていた男が、ある日突然起き上がり、巨石を動かして川を堰き止め、村に水を引き入れて豊作をもたらす日本の昔話。山口県厚狭(あさ)地方の伝説が有名。
主な異説・地域差
本文では異説・地域差の記載なし
この昔話のポイント
ただのニートかと思いきや、実は壮大なプロジェクトを構想していた起業家!? 村を救う土木工事をたった数日で完遂した、究極の「思考型リーダー」の物語。

01

三年間の「沈黙とシミュレーション」

「三年寝太郎」は、周囲から怠け者のニートだと思われていました。しかし、彼はただ寝ていたわけではありません。彼の住む村は常に水不足で苦しんでおり、どうすれば山から川の水を引けるか、巨石をどうやって動かすかという「土木工事のシミュレーション」を、三年間ずっと頭の中で練り続けていたのです。

三年間の「沈黙とシミュレーション」

02

圧倒的な行動力とリーダーシップ

計画が完成した日、寝太郎は突然起き上がります。そして、父親に頼んで大量のわらじや船を用意させ、村人を巻き込んで一気に川の堰(せき)を造り上げました。何年もダラダラと肉体労働をするのではなく、完璧な設計図ができた瞬間に全リソースを投入して一気にプロジェクトを終わらせる、極めて現代的なIT企業家のような手腕です。

圧倒的な行動力とリーダーシップ

03

求められる「考える人」の価値

この昔話が面白いのは、「毎日汗水たらして働くこと」だけが美徳とされた古い農村社会において、「体は動かさずとも、頭を使ってシステム(インフラ)を作った人間」が最大の評価を得るという点です。肉体労働だけでなく、長期的なビジョンを描く「思考型リーダー」の重要性を説いた、異色のサクセスストーリーです。

求められる「考える人」の価値

SAME CATALOG

同じ図鑑のほかの記事

花咲かじいさん(花咲爺)
はなさかじいさん

花咲かじいさん(花咲爺)

掘れば小判、叩けば餅。シロのチート能力。物語は、シロが裏山で「ここ掘れワンワン」と鳴き、そこから大判小判が出るところから始まります。

一休さん
いっきゅさん

一休さん

「このはし渡るべからず」や「屏風の虎退治」で有名な天才とんち小坊主。しかしこれらのお馴染みのエピソードは、江戸時代に作られた「完全なフィクション」だった!

一寸法師
いっすんぼうし

一寸法師

お椀の船と箸の櫂で京へ上り、鬼を退治して立派な青年に。そんなサクセスストーリーの裏に隠された、御伽草子版・一寸法師の「娘を陥れるブラックな策略」とは?

かちかち山
かちかちやま

かちかち山

火傷の背中に唐辛子を塗り込み、泥の船で水底へ沈める。お婆さんを殺されたお爺さんに代わり、ウサギがタヌキに行う「容赦なき拷問と処刑」の全貌。

竹取物語(昔話としては「かぐや姫」)
たけとりものがたり / かぐやひめ

竹取物語(昔話としては「かぐや姫」)

月への帰還を前に、絶世の美女が権力者たちに突きつけた「無理難題」。最古の物語とされる『竹取物語』から、かぐや姫が求婚者たちを翻弄した本当の理由と、月に秘められた謎に迫ります。

笠地蔵
かさじぞう

笠地蔵

自分の手ぬぐいまで被せる「究極の無私」。お爺さんが町で笠を売ろうとしても、大晦日のため全く売れませんでした。

金太郎(坂田金時)
きんたろう(さかたのきんとき)

金太郎(坂田金時)

まさかの「赤い肌」?超人ベビーの誕生伝説。金太郎の出自には諸説ありますが、多くの伝説で彼の母親は「山姥(やまんば)」であるとされています。

こぶとりじいさん
こぶとりじいさん

こぶとりじいさん

鬼の宴会で陽気に踊ったら、顔の瘤(こぶ)を取ってもらえた!しかし隣のお爺さんは、悪いことをしたわけではないのに「踊りが下手だったから」という理由で瘤を増やされてしまう。

桃太郎
ももたろう

桃太郎

「桃太郎はお婆さんが食べた桃から生まれた」って知っていましたか?私たちがよく知る桃太郎は、実は明治時代に完成したもの。

さるかに合戦(さるかにばなし)
さるかにがっせん

さるかに合戦(さるかにばなし)

猿に親を殺された子蟹が、栗・蜂・牛糞・臼とチームを組んで仇討ちを果たす。異色の復讐劇「さるかに合戦」に見る、地域によってバラバラな助っ人たちの奇妙な顔ぶれと、因果応報のリアル。

舌切り雀
したきりすずめ

舌切り雀

雀はなぜ「糊」を食べたのか?。事件の発端は、雀がお婆さんの作った「糊」を食べてしまったことです。

鶴の恩返し(鶴女房)
つるのおんがえし(つりにょうぼう)

鶴の恩返し(鶴女房)

助けた鶴が美女になる「異類婚姻譚」の王道。この物語には大きく分けて二つのパターンがあります。

うばすて山
うばすてやま

うばすて山

実は日本に「姥捨て」の事実はなかった。「うばすて山(姥捨山)」の話を聞くと。

浦島太郎(浦嶋子)
うらしまたろう(うらしまのこ)

浦島太郎(浦嶋子)

亀を助けて竜宮城へ行き、玉手箱を開けてお爺さんになる。