映画『るろうに剣心』(2012年)
の舞台を歩く
剣心が駆け抜けた明治の風景は、スクリーンの中だけではありません。 滋賀、京都、姫路。映画に映った場所をたどりながら、その土地が本来持っている歴史と物語へ入っていきます。
映画『るろうに剣心』(2012年)は、どんな話?
幕末、「人斬り抜刀斎」と恐れられた剣客・緋村剣心。 明治になった彼は「もう人は斬らない」と誓い、刃と峰が逆になった逆刃刀を手に流浪の旅を続けています。
東京で神谷薫と出会った剣心は、自分の名を騙る凶悪事件や、再び人を斬ることを迫る敵と向き合うことになります。 この特集では物語の結末そのものではなく、映画の印象的な場面がどこで撮られたのかを中心に紹介します。
一本の映画を、実際の日本で追いかける
映画の中ではひと続きに見える風景も、実際の撮影地は複数の県にまたがっています。 今回歩くのは、滋賀・京都・兵庫に残る6つの場所です。
ひと続きに見えた風景は、3府県6地点にまたがっていた
幕末から明治へ移り変わる世界をつくるため、映画は滋賀・京都・兵庫の実在する寺院、町並み、庭園を組み合わせています。 スクリーンの中では一つの町に見えた風景を、現実の地図でほどいてみます。

三井寺
冒頭の戊辰戦争の合戦シーンは、三井寺で撮られた
三井寺は天台寺門宗の総本山。映画では戦場になった境内を、実際には古い堂宇や文化財を見ながら歩けます。
八幡堀
神谷道場周辺の町並みは、近江八幡の八幡堀
八幡堀は近江商人の町として栄えた近江八幡を象徴する水路。映画で見た町並みを、そのまま歩いて確かめられます。

仁和寺
剣心と薫が出会う場面は、京都の仁和寺
仁和寺は皇室と深いつながりを持つ門跡寺院。ロケ地として見たあとに境内を歩くと、映画とは別の京都の歴史が見えてきます。

随心院
薫が剣心を探しに来る竹やぶのシーンは、京都の随心院
随心院は小野小町ゆかりの寺として知られています。ロケ地を訪れると、映画とは別に小野小町の伝承も楽しめます。

安楽律院
剣心と鵜堂刃衛が対峙するクライマックスは、安楽律院の門前
安楽律院は山中にたたずむ静かな寺院。激闘のシーンを思い出しながら現地を見ると、その静けさとの落差が際立ちます。
好古園
抜刀斎時代の剣心が京都見廻組を襲う回想シーンは、好古園の築地塀
好古園は姫路城の西側にある日本庭園。撮影場所を見たあと、そのまま姫路城まで歩いて立ち寄れます。
6つのロケ地をまとめる
| ロケ地 | 地域 | 映画での役割 | 場所 |
|---|---|---|---|
| 三井寺 | 滋賀 | 冒頭の合戦 | Google Mapsで見る ↗ |
| 八幡堀 | 滋賀 | 神谷道場周辺の町並み | Google Mapsで見る ↗ |
| 仁和寺 | 京都 | 剣心と薫につながる場面 | Google Mapsで見る ↗ |
| 随心院 | 京都 | 薫が剣心を探す場面 | Google Mapsで見る ↗ |
| 安楽律院 | 滋賀 | 刃衛とのクライマックス | Google Mapsで見る ↗ |
| 好古園 | 兵庫 | 2012年版の撮影地 | Google Mapsで見る ↗ |
映画を見たあと、本当に歩ける。
滋賀、京都、姫路。映画の背景だった場所はいまも訪れることができます。 ロケ地を知るだけで終わらず、その土地に残る歴史や伝説までたどると、風景の見え方が変わります。
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