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祇園祭は「呪いの封じ込め」の緊急事態宣言だった
豪華絢爛な祇園祭ですが、これは豊作や神様の誕生を祝うお祭りではありません。 平安時代前期の貞観11年(869年)に、日本全国で疫病(パンデミック)が猛威を振るい、多数の死者が出たことがすべての始まりです。当時の人々は、疫病を「無念の死を遂げた怨霊の祟り」だと信じていました。 そこで、国の数である66本の鉾(ほこ)を立てて怨霊たちをその鉾に吸い寄せ、神輿を送って怒りを鎮めようとしたのです。 これを「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」と呼びます。 つまり祇園祭の山鉾は、疫病菌(怨霊)を絡め取る巨大な「空気清浄機のフィルター」のような役割を持っています。 山鉾巡行が終わった後、美しい鉾がすぐに解体されてしまうのは、「集めた厄(ウイルス)が再び散らばらないようにするため」という極めて切実な理由があるのです。

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