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神風を起こした「敵国降伏」の祈り
鎌倉時代、ユーラシア大陸を支配したモンゴル帝国(元)が、二度にわたって日本(九州・博多)に大軍を送り込んできました。 有名な「元寇(げんこう)」です。 博多湾のすぐそばに位置する筥崎宮は、まさに戦場の最前線でした。一度目の襲来(文永の役)で社殿は焼失してしまいますが、当時の亀山上皇は「我が身を犠牲にしても国を救ってほしい」と筥崎宮に祈願し、「敵国降伏」の文字を奉納しました。 その後、二度目の襲来(弘安の役)の際、猛烈な台風(神風)が吹き荒れ、元の巨大艦隊は海の藻屑となりました。 人々はこれを「筥崎宮の八幡様が神風を起こして国を救ってくれた」と信じ、以降、筥崎宮は国家を外敵から守る「最強の軍神」として絶対的な信仰を集めることになります。 楼門に掲げられた巨大な扁額は、亀山上皇の直筆を拡大して作られたものです。


Photo: そらみみ / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0