箱根神社

はこねじんじゃ

箱根神社

Photo: xezna / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

箱根神社|芦ノ湖に浮かぶ鳥居と「九頭龍」の伝説。頼朝や家康が天下取りを誓った箱根神社の勝負運

水中鳥居「平和の鳥居」は意外と新しい。芦ノ湖の湖水にそびえ立つ朱塗りの鳥居。

基本情報

名称
箱根神社
読み
はこねじんじゃ
所在地
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
創建・鎮座
天平宝字元年(757年) 萬巻上人による
御祭神
箱根大神(瓊瓊杵尊、木花咲耶姫命、彦火火出見尊)
位置づけ
神道
主な見どころ
平和の鳥居、九頭龍神社 新宮、矢立の杉
主な祭事・信仰
萬巻上人、源頼朝、北条氏、徳川家康
水中鳥居「平和の鳥居」は意外と新しいPhoto: Celuici / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

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水中鳥居「平和の鳥居」は意外と新しい

芦ノ湖の湖水にそびえ立つ朱塗りの鳥居。箱根を代表する絶景ですが、実はこれ、古代からあるものではありません。昭和27年(1952年)、サンフランシスコ講和条約が締結され、日本が独立を回復したことを記念して建てられたもので、その名も「平和の鳥居」といいます。神社の歴史から見ればごく最近の建造物ですが、神聖な湖と背後の富士山、そして赤い鳥居という完璧なロケーションにより、今では世界中から観光客が訪れる箱根の顔となりました。

毒龍を改心させた「九頭龍伝説」

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毒龍を改心させた「九頭龍伝説」

平和の鳥居の美しさとは裏腹に、かつての芦ノ湖は恐怖のどん底でした。 奈良時代、芦ノ湖には「九頭の毒龍」が棲みついており、暴風雨を起こしては村人たちを苦しめ、生贄を要求していました。 そこへやってきたのが、箱根神社を開いた萬巻上人(まんがんしょうにん)という高僧です。彼は湖のほとりで猛烈な祈祷を行い、不思議な力で毒龍を湖の底の逆さ杉に縛り付けました。 改心した毒龍は「これからは水神として人々を守ります」と誓い、龍神として祀られることになりました。 これが現在、縁結びや金運のパワースポットとして大人気の「九頭龍神社」のルーツです。箱根は、仏の力で魔物を味方に引き入れた古代の魔法空間なのです。

関東武士の「必勝祈願」のベースキャンプ

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関東武士の「必勝祈願」のベースキャンプ

箱根神社を歴史の表舞台に押し上げたのは、鎌倉幕府を開いた源頼朝です。 頼朝は挙兵直後の「石橋山の戦い」で平氏の軍勢に大敗し、命からがら逃げ延びました。 その時、彼を山中に匿い、追っ手から救ってくれたのが箱根神社の僧侶たちでした。 この恩と加護を生涯忘れなかった頼朝は、鎌倉に幕府を開いた後、箱根神社を「関東総鎮守」として熱烈に崇拝しました。 これ以降、北条氏や徳川家康など、関東で天下を狙う武将たちは「箱根神社に祈願すれば必ず勝てる」と信じ、戦の前には必ずここに参拝して必勝を誓いました。 境内にある「矢立の杉(やたてのすぎ)」は、武将たちが戦勝を祈って矢を射込んだとされる樹齢1200年の巨木です。 温泉地のリゾートという顔の裏に、天下の覇者たちが野望を燃やした強烈な勝負運の気が、箱根の森には満ちているのです。

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