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薬の神様と「女性の守り神」
主祭神の少彦名命(すくなひこなのみこと)は、医薬の神様です。淡嶋神社は古くから「女性の病気回復」や「安産・子授け」に特化した神社として、全国の女性から熱狂的な信仰を集めてきました。江戸時代には「淡島願人」と呼ばれる僧侶たちが、淡嶋神社の功徳を説いて全国を回り、女性たちの救いの場としてのネットワークを築き上げました。

あわしまじんじゃ
淡嶋神社
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境内を埋め尽くす2万体の人形と、奉納された女性の下着。和歌山の淡嶋神社は、女性の切実な祈りと「人形供養」の生々しい熱量に溢れています。
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主祭神の少彦名命(すくなひこなのみこと)は、医薬の神様です。淡嶋神社は古くから「女性の病気回復」や「安産・子授け」に特化した神社として、全国の女性から熱狂的な信仰を集めてきました。江戸時代には「淡島願人」と呼ばれる僧侶たちが、淡嶋神社の功徳を説いて全国を回り、女性たちの救いの場としてのネットワークを築き上げました。

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女性特有の病気(子宮の病気など)を治してほしいという祈りは、非常に切実です。そのため、神社の一角には、病の身代わり、あるいは治癒の御礼として、女性たちの「下着」が奉納されるビニール袋が山のように積まれています(現在は外からは見えにくいように配慮されています)。一見ギョッとしますが、これは綺麗事では済まされない、命に関わる生々しい祈りの物理的な証なのです。
Photo: KQuhen / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.003
境内を埋め尽くす雛人形も、実はこの神社と深い関係があります。 3月3日の「ひな祭り」は、女の子の穢れや災いを人形にうつして海や川に流す「流し雛」がルーツとされています。 淡嶋神社では現在も、全国から奉納された雛人形を小舟に乗せて海へ流す「雛流し」の神事が行われており、人形供養の終着駅としての役割を果たし続けています。 淡嶋神社は、観光用の綺麗な神社とは一線を画す、人間の情念と祈りがむき出しになった場所です。無数の人形の視線と、奉納された下着の数々は、いつの時代も病や死の恐怖と戦ってきた女性たちの、生きるための強烈なエネルギーを感じさせます。
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