Photo: 柴錬アワー / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.001
一切の石垣を使わない「関東最大の土の城」
本佐倉城の最大の特徴は、その保存状態の良さです。 豊臣秀吉の小田原攻めによって千葉氏が滅亡した後、江戸時代初期に少しだけ使われましたが、すぐに隣の「佐倉城」へ機能が移転されたため、この本佐倉城は「戦国時代の姿のまま」森の中にフリーズドライされたように保存されました。 城内を歩くと、「屏風折(びょうぶおれ)の土塁」と呼ばれる、ノコギリの歯のようにジグザグに折れ曲がった巨大な土の壁に圧倒されます。 敵が堀底を進むと、必ず横や斜めから弓矢で射抜かれる(横矢掛かり)よう計算された恐怖のキルゾーンです。 石を一切使わず、関東ローム層の粘土質の土を削って叩き固めるだけで、これほどシャープで複雑な軍事防衛ラインが作れるのかと、当時の土木技術の高さに驚かされます。



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