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浅間山の火山灰台地を千曲川が削り出した「穴城」の地形
日本の城郭の大部分は、防衛上の優位性を保つために平野を見下ろす山頂や丘陵(山城・平山城)に築かれるのが定石である。 しかし、小諸城は城下町の市街地が最も高い位置にあり、そこから城門をくぐって坂を下った谷の底に本丸が存在するという、全国でも類を見ない「穴城(あなしろ)」の構造を持っている。 一見すると敵に上から攻め込まれやすい不利な地形に思えるが、この地形は浅間山の噴火によって形成された脆い火山灰台地(シラス台地)を、千曲川とその支流の沢が数十万年かけて深く削り出して形成された天然の断崖絶壁によって守られている。 本丸の西側は千曲川に向かって垂直に落ち込む数十メートルの深い谷(水の手)となっており、東側の城下町方向からの侵入経路さえ厳重な石垣と門で封鎖してしまえば、外部からの物理的な攻撃を完全に遮断できる極めて強固な要害であった。



Photo: Raita Futo from Tokyo, Japan / Wikimedia Commons / CC BY 2.0