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標高七百十七メートルの山頂に築かれた「六段壁」と霧の要塞
岩村城の最大の特徴は、江戸時代に存続した諸大名の居城の中で最も高い標高(七百十七メートル)に本丸が位置している点にある。 地形の高低差を利用した単なる山城にとどまらず、江戸時代を通じて大規模な石垣の改修が行われた。 特に本丸の北東斜面を防御するために築かれた「六段壁(ろくだんへき)」は、崩落を防ぐために石垣を階段状に六段に分けて積み上げたものであり、岩村城の堅牢さを視覚的に証明する遺構となっている。 また、この地域は地形的・気象的な条件から濃霧が発生しやすく、城の姿が霧に隠されて敵の視界を奪うことから「霧ヶ城」という別名で呼ばれた。 自然現象すらも防衛システムの一部として機能する、美濃国東部における最高レベルの軍事拠点であった。



